設置者インタビュー

福祉施設

城山苑<香川県坂出市>

停電時に非常電源が瞬時に作動。
必要性を実感できた。

interviewee

社会福祉法人
敬世会
常務理事

永井 智恵子 さま

香川県坂出市の介護老人保健施設「城山苑」は、飯野山を見渡せる場所に位置する施設です。
入所からデイケアまで幅広い介護サービスを提供し、利用者やその家族の暮らしを支えてきました。
かねてより災害時に利用者の安全を守る環境整備の必要性を感じており、LPガス災害バルクを導入しました。

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補助金制度の情報が、
環境整備を後押しに。

介護老人保健施設「城山苑」は、介護保険制度が始まる10年前の平成2年4月に、定員70名で他に先駆けて開設されました。デイケアセンターを併設し、その後、平成7年に入所定員を80名に増床、令和2年4月からは100名へと増床しています。
平成23年には坂出市の福祉避難所の1つとして指定を受けており、災害時にも事業を継続するための対策が求められていました。

 

そうした中で「令和2年災害対応型バルク貯槽等に関する補助金」の情報を得る機会があり、空調設備の老朽化対策の必要性も重なり、整備に踏み切ることとなりました。
令和2年度には経済産業省の補助金を活用し、石油ガス災害バルク等の設置工事を実施。LPガス非常用発電設備として発電機2台およびバルク貯槽2基を導入しました。併せて、空調設備のガス空調機2基およびガスボイラー1基も設置しています。

災害時に3日間のエネルギーを
確保できることが心強い。

災害時に停電が発生した場合でも、部分的ではありますが3日間程度の電力供給が可能であることは、直接的なメリットだと思います。また、常時LPガスを貯蔵しているため、空調設備や給湯ボイラーを稼働できる点は誠に心強い限りです。

 

これまで幸いにも大規模な災害に見舞われることはありませんでしたが、以前停電を経験しました。
2024年7月20日、風雨による倒木の影響で施設周辺地域が約45分間にわたり停電。この時、自動的に非常用発電設備が作動し、主要箇所の電源が確保されたことを確認しています。停電が発生したのは早朝でしたが、夏場で暑い日だったため、LPガス発電機により空調設備を継続稼働できたことは大きな救いとなりました。

いざというときに、マニュアルだけでは動けない。だからこそ訓練は必要。


停電時対応マニュアルを用意していますが、いざ停電となると対応に苦慮することもあります。
そのため、発電機を使用した停電訓練等は必要であると感じております。