設置者インタビュー

福祉施設

豊愛なかのしまこども園<新潟県長岡市>

過去の経験をもとにLPガス災害バルクで
子どもたちの安全を守る。

interviewee

社会福祉法人 芳香稚草園
理事長

佐藤 義尚 さま

社会福祉法人豊愛なかのしまこども園は、公立の保育園から民営化した、新潟県長岡市にあるこども園です。
民間移管された際に公的避難所から福祉避難所へ役割の幅を広げ、地域における重要な災害拠点となりました。
過去の災害経験からLPガス災害バルクを導入し、子どもたちだけではなく、地域住民の暮らしを守っています。

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過去の被災経験をもとに
LPガス災害バルクを継続導入。

当園は今年度(2024年度)から民営化し、私たちの法人が運営しています。以前は保育園であり、こども園ではありませんでした。
子どもたちは地域社会と共に育ちます。我々は、地域の方々に顔が見える保育を提供するよう努めており、スタッフ一同日々精進しています。

 

今から20年前、当園は「7.13水害」と呼ばれている水害で被災しました。その4ヶ月後には新潟県中越地震でも被災。7.13水害の時は暑さ、10月23日の新潟県中越地震は寒さが問題でした。それまでは都市ガスを使用していましたが、どうしても復旧に時間がかかってしまいます。二度の被災がきっかけで、LPガスを軸にしたシステムに切り替えることにしました。

 

2007年の新潟県中越沖地震では、都市ガスは止まったものの、LPガスは使用することができました。
LPガスの導入で、子どもたちの安全を守る環境整備ができたこと、地域の方々にも災害時の暑さや寒さを保育園で凌いでいただくことができたこと。そういった前例から、今回民営化されたなかのしまこども園でも、今までと同じLPガス災害バルクシステムを導入することにしました。

 

実は、2024年1月1日に発生した能登半島地震で、この中之島地域も大きく揺れました。その日は施設長が園を訪れ、避難所の開設を確認したと報告を受けています。また、実際の災害において、今まさにLPガス災害バルクが継続して活用できているとの声も上がっています。

行政機関と連携した使用訓練を
年1〜2回実施予定。

当法人が運営する施設は5つあるのですが、全ての施設にLPガス災害バルクを導入しました。導入に関して、理事だけが詳細を把握するのではなく、施設長や各施設の職員、パート職員にもLPガス災害バルクのことを伝えています。また、保護者の方々や、地域住民の皆さまにもLPガス災害バルクの導入についてお知らせしました。

 

20年前の7.13水害では、避難が遅れてしまいヘリコプターで子どもを助けてもらった経験がある当園。今後、年1〜2回、必ずLPガス災害バルクを稼働させなければならないということで、使用方法をマニュアル化しました。稼働のタイミングにあわせて使用訓練を行う予定です。実際に経験した災害をもとに、消防署や様々な行政機関の立ち会いのもと、訓練を計画しています。

補助金制度の活用で実現する、安心の施設運営。

補助金制度を利用するにあたり、確かな実績があり、市民の皆様にも広く知っていただくことが重要。
1年目だからこそ、LPガス災害バルクを導入している法人であると知ってもらうことができ、導入しやすかったです。

他の補助金制度と比較しても、良い補助率であったこと、そして各種補助の詳細が明確に設定されていたことが魅力でした。
将来的な運営コストを考慮しても、LPガス災害バルクの導入や補助金制度の利用は良いものだと感じています。