設置者インタビュー

事務所・商業施設

山上石油<石川県輪島市>

LPガス事業者として
地域を守る責務を果たす。

interviewee

有限会社山上石油
代表取締役

山上 剛史 さま

石川県輪島市のLPガス事業者である有限会社山上石油は、2024年1月1日に発生した能登半島地震で被災しました。
地域のエネルギーインフラを支えるLPガス事業者として一時避難所を開設。
LPガス災害バルクを稼働させることで被災者の受け入れを行い、生活を守ってきました。

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市民の安全確保が最大の責務。

私たちが暮らしている能登半島では、約10年ごとに大きな地震が発生しております。こういった歴史的背景があるので、能登半島地震では、避難所の併設や発電機の設置など、ソフト面での充実が進んでおり、私たちの役割も大きく変化したと感じました。

 

地域の皆さま、顧客の皆さまに対してももちろんですが、輪島市民一人ひとりの安全を確保することが最大の責務。この意識が、避難所の開設や非常用発電機による電力供給などの行動につながっていると言えます。これが我々の役割だと思いました。

 

今、この時代に大きな災害が起こると、皆さん通信手段に困ります。停電の期間が長ければ長いほど、バッテリーを消耗してしまいます。災害発生後は、LPガス非常用発電機を使って発電していたので、明かりを頼りに近所の方がバッテリーの充電、スマートフォンの充電をさせてほしいと、何名も訪ねていらっしゃいました。

また、発災が1月1日、冬真っ只中の時期です。今回は暖房が必要でしたが、夏場の場合は冷房が必須。そういった意味でも、発電機の設置は今後まさに必要不可欠です。ここに避難された方々も同じだと思いますが、発電機があって本当に助かったと、身をもって感じました。

半年に1回、防災訓練を実施。
当社の設備を紹介しています。

この施設は、LPガスを使用する非常用発電機を備えた一時避難所として機能します。補助金制度を利用するには、輪島市と近隣町内との間で避難協定を結ぶ必要があるとのことでした。まずは、事務所を建設するにあたり、住民の皆さまに集まっていただき、「避難所をつくりたいんだ」と説明。ご了解いただいた後、地区と避難協定を結び、輪島市からも認可を得ることができました。こうして補助金制度を利用して、設備を整えることができ、施設を建設しました。

 

当社では、半年に1回、周知や作動訓練を目的とした防災訓練を実施しています。LPガス製造工場として、社員や近隣住民の皆さまにも理解していただくことが必要です。そのため、毎回数名の方をご招待し、当社の設備を紹介しています。

地域との関わりを大事にしながら、責務を果たす。

今回の能登半島地震で、この仕事は地域との密着が第一だと改めて感じました。
輪島市自体が復興の道を歩んでいく中で、今後万が一、同規模の災害が発生したら……。
そう考えると、実際に設置していて助かった設備が多数あるので、こういった備えができることをアピールすることが重要です。
今後LPガスや電気など、生活に必要なサービスを念頭に置きながら、地域に貢献していきたい。
これが私たちLPガス事業者としての責務だと、改めて感じました。